現代社会では、大人と子供、学校と社会などさまざまな関係性に変化が起こっており、物事が相互的にしか成立しなくなっています。
そのために、組織がその在り方を大きく変えることを求められ、新しい社会秩序が形成されようとしています。学校制度は、これまで、そのような動きに鈍感であったのではないでしょうか。
現代社会では、また、一方向的な情報伝達や固定的な知識を保有することの有効性が低下し、 自発的に相互的に情報がやりとりされるコミュニケーション・プロセスが重要になっています。
これまでは、「教える」ことは教員のもつ知識を園児に移すことであり、「知る」ことは頭のなかに情報をいれることだとされてきました。
本来は、「知ること」や「学ぶこと」は、教員との関わりや友人との交流、「遊び」など主体的に興味のあるものに取り組むことのなかで、喜びや楽しさを共有し、共通の意味や文化的価値をともに作ってゆくプロセスであるはずです。
小牧幼稚園は「コミュニケートする幼稚園」を目指します。
幼稚園では、ニュージーランド出身のTim先生に毎週1回、各クラスで一緒に授業をしたり運動をしたりしています。
教員にも海外在住経験者がおり、文化の違いを園児に伝え、教育の改善につなげています。
このように、幼稚園では、子どもがその視線を広く世界に向ける機会を作っています。