小牧幼稚園では、従来から、一人ひとりの子供の成長と発達を見守るという基本方針を貫いてきました。これからも、そのことには変りありません。
それに加え、小牧幼稚園では早くから教科別専科制度を採用し、音楽、体育、英語、伝統文化(琴、詩吟、論語)などは、それぞれを専門とする教員が受け持っており、また、それにふさわしい学習環境(幼稚園設置基準の4倍の園庭、琴32面等)を用意しています。
幼稚園図書コーナーは、活動の形式にとらわれない多様な学習を促進するスペースを提供しています。今後は、絵本や紙芝居などをさらに充実させてゆく方針です。
教育の目的は本来、各個人の能力や適性を、生徒自らが発見し存分に成長させるさまざまな機会を提供することです。
この事実を、幼児期にふさわしい形で実践する。
園児がやりたいことを察知し、それが可能な環境を用意し、手助けすることが小牧学園の目的です。
最後に、幼稚園が大切にしていることは、子供同士の遊びです。
自由遊び時間、休み時間、自由保育時間と、幼稚園生は時間があれば皆で遊びます。特に年長は副園長による外遊びの時間を設け、自由に過ごす時間を確保しています。
太陽の光を浴び、外の空気をいっぱい吸って遊べば心身とも健康になります。
近年は、情報技術の進歩により人間関係に関して苦手な人が増えているように感じます。
これは幼児期に、しっかり友だちと遊んでいないことも原因ではないでしょうか。
勉強は自宅でも可能ですが、人間関係を学ぶには学校のような集団がなければできません。
人間は、一人では生きられません。
どうしても社会に参加し、他人と交流することになります。
ですから、円滑な人間関係を築いていく能力は、最も大切なことの一つだと言えましょう。
「人間っていいものだ」と、物事を肯定的に捉えられるようになるには、やはり友だち同士の遊びが大切なのです。
幼稚園で過ごした園児が卒業するときに、教員や友人との別れを惜しみ、「幼稚園3年間、楽しかった」と感じ、彼らが成長した時に「自分は小牧幼稚園が母校で良かった」と懐かしめる、そんな学校になるように努めています。